ichiko : 興醒め |
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女性も男性も美女、美男子というものがあるが、さて、どんなタイプが好きか?となるとこれは本当に不思議なもので十人十色だ。かつ、見た目がたとえ「おっ!いい女」「いい男!」と思ってもその人の「声」や「立ち居振る舞い」最終的には「ものの考え方」などもろもろのことで全てが台無しになることがある。
あたかもストーカーであるようだが、私がいつも利用している地下鉄で時々、見かける女性がいる。髪は銀髪ショート、肌も綺麗に手入れされている。そしていつも小粋な和服姿だ。多分、「きもの」を生かした仕事をしているのだなあ、と思っていた。
暑い夏も粋でかっこよいとほれぼれしていた。買い物をするスーパーも同じで、もちろん下車駅も一緒。自宅が近いのだろうとずっと思っていた。さぞかし、部屋も小奇麗に掃除されているのだろうなと、買い物の袋から見える蕪など見ながら、手際よく料理もするんだろうなあ思っていた。
そんなある日、近所の病院の待合室で彼女と一緒になった。初めてだった。「おおっ」と思った。その日も粋でモダンな井出達。その時だった。ケータイを受けたのか、ささっと外に彼女は出て行ったのだが・・・・数分して中に戻ってきた。
その時「だからね!三階、四階のねっ・・・・(以下の会話は辛すぎて省略)」
初めて、彼女の声を聞いた。掠れた声、ハスキーな艶っぽさではない声。ああ・・・。その上、よく見ると待合室のソファには、荷物がぞんざいに投げ出されている。中身は半分、落ちそうだ。何かをごそごそと荒っぽい仕草で探しはじめた。なんてこと!という感じ。
何れにしても、その日から私の中でその女性の魅力は完全にないものになった。不思議だ。あとは縁あって、何か仕事でもして、改めて魅力を発見でもしない限り・・・・・もう無理だ。
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