ch12.その他 : 神田という街

   今、「神田」という街に関わりながら仕事をしている。昨夜の懇親を兼ねた打ち合わせでも、ボトルキープのの名前の漢字を間違っただけで「あら、いやだぁ~昨日今日のお付き合いじゃないのにぃねぇ・・・・」とその店のママさんが「昨日今日の付き合いじゃないのにぃ」を繰り返し、ニューボトルを用意している姿をみて、今は、ななかお目にかからないというか希薄になりつつある人情の残る街を感じていた。
  以前の勤務先が大手町であったため、「ちょっと軽く飲みに行こうか」というと、「神田」という街が候補に挙がった。いつもJRのどの改札口も混雑していて、駅前では企業PRのティッシュを配る女性がいて、なにやら、いろいろなチラシを渡す男性の姿もあり、昔ほどではないが、何とも秘密めいた消費者金融の入るビルも多い。
  夜になると、全く姿を変える街。路地裏が大好きな私としては、かっこうの街でもある。ふっと降りて、ガード下にある飲み屋やカウンターバーに入ったりすると、例えば店主も含め、波のように打ち寄せては消えていくその日その日の客人。そこには様々な人間模様があり、しばし、酔いの中でいくつもの小ドラマを見ることができる、そんな街だ。心地良い春の宵、暑い夏の夜も、しびれるほど寒い年末も・・・・いろんな人々の小さなドラマがあった。

カテゴリ

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 神田という街

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://210.196.86.5/~blog_mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/903

コメントする

このブログ記事について

このページは、ichikoが2007年2月14日 07:30に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「無駄を見直す生活」です。

次のブログ記事は「風力」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

プロフィール

ichiko.tv

ichiko.jpg
吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

メール

ご意見・ご感想はコチラまで!

著書紹介

「にっぽんの旨い!を取り寄せる」
食文化研究家・永山久夫さんの全国津々浦々のお取り寄せグルメ100選。「おいしい」の裏側にある生産者の思いにも触れられる一冊。未知の「味」と出会える。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街行列店の秘伝レシピ」
横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31