ch11.経済 : 働くということ


   いよいよ4月から就職し、新しく社会人としてスタートする若者たちが輝いてみえる。ニートだフリーターだといって、何かに甘えている連中の姿を見れば、真剣に就職活動をして不採用の通知を何度も受けながらも必死に向かって行く姿は天晴れなのだ。
  東京商工会議所が発表した中堅・中小企業の新卒者採用動向調査では、今年4月の採用数が前年より「下回った」企業は前年比5・6ポイント増の36・3%。前年を上回ったという企業は12・4ポイントマイナスの34・0%と大幅減少。好景気を反映して大手企業の採用枠の拡大に反して中小は人材確保に苦労している実態が浮かび上がっている。良い人材が確保出来なければ経営者は頭も痛い。中小が中小から抜けきれない構図だ。

  また、グレーゾーン金利撤廃や貸付額の総量規制などで、貸金業者への規制強化を盛り込んだ改正貸金業規制法の成立によって消費者金融事業の抜本的なコスト削減による店舗の統廃合も始まっている。例えば「レイク」も115店舗のうち約6割の73店舗を今年中に閉鎖する。6月までに社員2600人のうち400人ほどの希望退職も募るらしい。国内大手のアコムも100店規模での店舗統廃合計画を明らかにしている。ここでまた多くの人々が流動していく。
  2007年問題で、ある程度の退職金を手にした団塊世代の本格的な動きも見えてきた。既に退職した人々も想像以に厳しい現実問題にぶつかって、嘆き、呻く。目の前の壁にぶつかる。弾み?で起業したが、これまで組織にいて、ボールペン一本自分で買ったことのない人間にとっても起業は相当に厳しい試練の連続だ。思い通りの就職も難しい。いよいよこれから!というフレッシュマンよりも過去だ実績だとそんな世界で生きてきたからこそ、順応できなくなってしまう。そんな状況を聞く昭和23年、24年生まれの人々の不安感も聞く。しかし先行き不安だと金も手元において、行動も起こさず、何もかも溜め込んでいては、社会は萎縮してしまう。

カテゴリ

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 働くということ

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://210.196.86.5/~blog_mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/918

コメントする

このブログ記事について

このページは、ichikoが2007年3月 8日 23:47に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「花粉症は辛いよ」です。

次のブログ記事は「健康第一のための努力も大変」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

プロフィール

ichiko.tv

ichiko.jpg
吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

メール

ご意見・ご感想はコチラまで!

著書紹介

「にっぽんの旨い!を取り寄せる」
食文化研究家・永山久夫さんの全国津々浦々のお取り寄せグルメ100選。「おいしい」の裏側にある生産者の思いにも触れられる一冊。未知の「味」と出会える。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街行列店の秘伝レシピ」
横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31