ichiko : 今夜も非日常 |
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昨日、「忘れることの大切さ」について書いたのだが・・・・・先般、非日常的行動を夜中に決行したのだが、ついにその書籍が届いた。数十年も前の自分の書籍が届いた。丁寧に丁寧に梱包されていた。静かに包みをとっていく。帯はなくなっていたが、とても保存状態がよく綺麗なままだ。いくつかのショートストーリーは今更、恥ずかしくて読みたくもないのだが、とにかく一刻も早く、表紙をめくりたい・・・・早くサインが見たい・・・・・胸が騒ぐ。
さっと表紙を開けた。マジックで書かれた名前は、ある愛称であった。暫く考え込んだ。一瞬では分からない。しかし、この愛称は記憶の片隅にある。一人の女性の顔が浮かんできた。彼女の住んでいた地域も思い出した。そして、声質。そうだ、一緒に仕事をしていたから、性格も思い出した。しかし、その後の事はぷっつりと記憶がない。全く無い。今、どこで何をしているのかも分からない。勿論、私のケータイにも連絡先はない。過去の一瞬に出会った女性なのだ。顔は浮かんでも本名も分からない。そこには黒く書かれた愛称のみがあった。1日中、仕事で駆け回り、くたくたになった身体がなんとも不思議な感覚で弛緩していった。忘れていく快感というものか・・・・・アマゾン様様のなせる技。
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毎日お疲れ様です。
ご著書についての思い、味わい深いものがあります。そうして過去の時間をたぐりよせる「ひととき」も良いですね。