ichiko : 笑顔 |
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久しぶりに映画監督の槙坪夛鶴子さんのオフィスを訪ねた。オフィス内のホワイトボードのスケジュール表には私の名前が書いてあった。面会の時刻よりちょっと早く駅に着いてしまった。昨年の力ない槇坪さんの言葉が気がかりで、何か気持ちがせいたのか・・・・・。
年末言われた通りというか、予定通りに午前9時半に確認の電話をいれた。
「ごめんなさいね~、今、薬を丁度飲んでいたところ・・・・」という槙坪夛鶴子さんの声の調子にちょっと安心して「こちらこそ、ごめんなさ~い。では2時に!」と電話を切ったのだ。
本当に何年ぶりだろうか? しかし、人は会うと一気にその経過した時間が凝縮するものだ。
「ほらほら、最初の映画を作った時。ホテルで映写会をしたでしょ?。私はよーく覚えているわよ」と槙坪さんが言う。
1986年か・・・・・。何年が経ったのだろうか?
当時、そのホテルの企画担当の部長が夜の営業時間まで空いているラウンジの件で「吉田さん、何かできないかなあ」と相談を持ちかけられた。すぐさま私は槇坪さんに連絡をした。上映会をしないか?と。
「そうそう、本当によく覚えていますよ。それにしても実に贅沢な集まりでしたよねぇ」と私は言った。
数人の読者を集めて、豪華なラウンジで撮りたての映画の上映会をした。子ども達の教育について考えてみないかと、若いお母さんたちに声をかけた記憶がある。
あの日の事を今もありありと思い出せる。今は・・・・と言っても昨年末にそのホテル友人たちと行ったが、お洒落なレストランに変貌していた。その夜も私は上映会の事を思い出していたのだが・・・・・
時計を見ると入稿の時間がきていた。早く戻らないとならない・・・・そう思いながらも、何ともいえない心豊かな時間が心地よかった。美味しい淹れたての珈琲とお菓子と積もる思い出話。2008年は"再会の年"と言われた。それが実感できる。思っていた以上に元気だった槙坪さんの笑顔が嬉しかった・・・そんな一日。
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