ch05.エンタテイメント : 暑い夏

   あの暑い夏の日・・・・・。1985年、日航機墜落事故から、23年の年月が経ったのだ。


   横山秀夫さん原作の映画「クライマーズ・ハイ」を観た。監督は。『突入せよ!「あさま山荘」事件』と社会派の作品を多くてがける原田眞人さん。この作品は新聞記者の視点からこの事故を描いているところが最も興味深い。メディアが何をどう伝えたのか? 主人公となる悠木和雅を演じる堤真一はうまい。随分前の話しだが、横浜の映画館で「ポストマン・ブルース」という映画を観た時に主人公だったのが堤真一だった。そして「ALWAYS 三丁目の夕日」で鈴木オートの頑固でコミカル親父の役から今回のシリアスな役もこなせる、実に凄い役者だと思った。脇役も実力派ぞろい。しかし、この堺雅人という役者は!私は別に映画監督でもないが実に想像力をかきたててくれる不思議な人だと思った。何よりこの人の「目」の演技がいい。ゾクッとする。

  映画にポケベルは登場しているが多分、携帯電話もパソコンもなかった時代。記事原稿も手書きだ。思い出す。整理部がばい尺を手に持って話すシーンもいろいろ思い出す事が多い。当時、現地に行ったカメラマンが一言「地獄とはこのことか・・・」と言った言葉が今でも残っている。
  特集記事のために広告原稿をぶっ飛ばし、広告営業担当と激しくぶち当たり、罵り合うシーン。販売との激しい言い争い。いろいろな事が実によく分かる。男社会ならでのはの繰り広げられるシーンはお見事!。女より強い妬み?、嫉妬の数々。そして、男独特のプライドと、上下関係など人間模様の描写も細かい。それぞれの実力派ならではの演技力に「映画」である事を忘れた。2時間23分の長さは全く感じない。


   だが、この暑い夏が来るだびに、陽射しが強くなる夏に私はご遺族の気持ちをいつも思うのだ。何年の歳月がすぎよう悲しみは消えない。

カテゴリ

,

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 暑い夏

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://210.196.86.5/~blog_mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1313

コメントする

このブログ記事について

このページは、ichikoが2008年7月 5日 19:07に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「乾いてもいい?・・・・・」です。

次のブログ記事は「再会」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

プロフィール

ichiko.tv

ichiko.jpg
吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

メール

ご意見・ご感想はコチラまで!

著書紹介

「にっぽんの旨い!を取り寄せる」
食文化研究家・永山久夫さんの全国津々浦々のお取り寄せグルメ100選。「おいしい」の裏側にある生産者の思いにも触れられる一冊。未知の「味」と出会える。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街行列店の秘伝レシピ」
横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31