ch04.カルチャー : 夏の終わり


  昨夜は神楽坂の毘沙門天 善國寺で『夏の終わりの怖い話』が催され、それに出演する朗読家の深野弘子さんにおよばれして伺った。第一部は落語。社会人落語家の圓塾さんの「皿屋敷」、三遊亭圓王さんの「死神」。どつらの落語も他で何度か聞いたことがある話だが、何度聞いても面白い。「死神」のアレンジは圓王さんの独特の世界か。
  そして第二部は実話。これがね・・・・ちょっと怖い。深野弘子さんは「治療中」(上野尚子著 「実話怪談草紙)」竹書房文庫所収)、根岸登志子さんは「赤い鼻緒の下駄」(柴田練三郎作「現代ホラー傑作選」十の物語 高橋克彦編 角川ホラー文庫所収)の二編。深野弘子さんの朗読の舞台は病院。病院といえば、あちらの世界の話がいろいろあるものだ・・・・。根岸登志子さんの朗読をずっと目を瞑って聞いていたが、私はずーっと月の光に包まれていた・・・・・。
  しかし、今回の催しのタイトルの如く、もう夏も終わる。

  久しぶりの神楽坂。皆で食事をした後、昔からの馴染みの店で飲んだ。「いち子さん、随分と貫禄がついたわねぇ」と店のママが私を見て、二度そう言った。そんな言葉に笑いながら、夏の終わりの一夜が更けていった。


毘沙門天 善國寺

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このページは、ichikoが2008年8月23日 00:11に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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