ch07.味 : 菊の秋 |
||||
雑誌『文藝春秋』の9月号に「京味」十二か月という記事が掲載されている。作家の平岩弓枝先生と「京味」の主人・西健一郎さんの対談である。もうすぐ9月になり、このところの涼しさのせいか、冷静?に料理をしてみようという気持ちになる。
対談の中で西さんが「九月は菊の季節。昔から料理に菊花を使うことは多いんですがね。今回は椀種自体を菊の花に見立ててみたんです」とある。読めば読むほどにその美しさのイメージで頭の中がいっぱいになってくる。まさに菊の秋である。
菊といえば、初めて食用菊の料理が食卓に並んだ日。結構な衝撃だった。思いだせば、親からはいろいろな「季節」を学んだ。単に、空腹を満たすだけでない「食」の深さというものか。
先般はコンビニ前の路上にじかに座り、コンビニで買った弁当やら菓子パンをほおばる3人の男子学生の姿を見た。、一瞬であったが私とともにもう一人のご夫人が立ち止まっていた・・・・。彼女も彼らに向かって、一言、二言と言いそうであったが、何も言わず立ち去っていった。しようがない・・・・・。私自身も彼らに何も言わずに立ち去ってしまったのだから。余計なお世話なのかも知れないが、彼らの家族が、そして日々の食卓が気になった。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 菊の秋
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://210.196.86.5/~blog_mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1375
コメントする