ch07.味 : 菊の秋

  雑誌『文藝春秋』の9月号に「京味」十二か月という記事が掲載されている。作家の平岩弓枝先生と「京味」の主人・西健一郎さんの対談である。もうすぐ9月になり、このところの涼しさのせいか、冷静?に料理をしてみようという気持ちになる。
  対談の中で西さんが「九月は菊の季節。昔から料理に菊花を使うことは多いんですがね。今回は椀種自体を菊の花に見立ててみたんです」とある。読めば読むほどにその美しさのイメージで頭の中がいっぱいになってくる。まさに菊の秋である。
  菊といえば、初めて食用菊の料理が食卓に並んだ日。結構な衝撃だった。思いだせば、親からはいろいろな「季節」を学んだ。単に、空腹を満たすだけでない「食」の深さというものか。
  先般はコンビニ前の路上にじかに座り、コンビニで買った弁当やら菓子パンをほおばる3人の男子学生の姿を見た。、一瞬であったが私とともにもう一人のご夫人が立ち止まっていた・・・・。彼女も彼らに向かって、一言、二言と言いそうであったが、何も言わず立ち去っていった。しようがない・・・・・。私自身も彼らに何も言わずに立ち去ってしまったのだから。余計なお世話なのかも知れないが、彼らの家族が、そして日々の食卓が気になった。

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このページは、ichikoが2008年8月25日 12:49に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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