某所のふぐ料理店の大将が「ちょっと今、考え中なんだ」と言う。その店の名前に因んだ"数字"の付く日にふぐ料理コースを半額で提供゜している。大体一ヶ月に3回か、そんなラッキーな日があるわけだ。その日は勿論、予約で満席。待ちに待っている常連客も多い。「配送にかかわる経費を考えるとちょっとやっていけるか、どうか?瀬戸際なんだよねぇ」と言う。こんな大将の真剣な悩みの事を知る人もいないだろう。
  冷凍技術や養殖技術の著しい発展で、旬もわからずに年間を通じて河豚料理を味わうことも可能な昨今、河豚の旬は「秋の彼岸から春の彼岸まで」。来月から味わえる"河豚"目当てに、また、半額の日目当てに、大将の悩みもどこふく風か、常連客は「おっ、いよいよ河豚だね!」とおしかけることだろう。
  

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このページは、ichikoが2008年8月30日 21:56に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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