ch12.その他 : ふるさと |
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いろいろ考えた。こういうのを一触即発というのだろうか?・・・・その瞬間、「まあまあ」と軽い気持ちで止めに入ったものの熱くなったふたりの耳には全く入らない。熱く言い争っても、暫くすればおさまるだろうと予想はした。しかし予想は外れた。熱いままプッチッと切れた一人は「失礼だっ!」と語気を強めて言い、席を立つ。その人間の怒りはおさまらず。一人が立ち去った後にもうひとりも怒り心頭に達している。何に怒っているのか?ここまできたら分からなくなりそうだ。どちらがいいのか悪いのか?ではなく、本音というか価値観というか根っこにある「誇り」に触れてしまったのか。 気まずい気持ちしかなくも言葉も失った。
どんな仕事をしていてもどんな暮らしをしていても、自分が生まれた"ふるさと"という土地の誇り。それを心の奥にもって生きてきたわけだ・・・・。変わり果てた土地。自分にはふるさとがあるのか?と問えば「否」である。いや、故郷とは父そして母そして祖先への愛そのものである筈。勿論、このふたりには熱い熱い思いがふるさとにあった。お互いに冷静に尊重しあえばこんなことにはならなかった筈だ。どんなに親しくても、決して触れてはいけない事やモノがある。この故郷の誇りも・・・・そうだったわけで。このふたりがまた、話す日がくるのだろうか?と思う。
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