ch05.エンタテイメント : 『容疑者Xの献身』を観た |
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先般、『容疑者Xの献身』を観た。隣りの席に中学生とおぼしき男子二人がいなければ・・・・多分号泣していたかも。
天才物理学者湯川シリーズ「探偵ガリレオ」「予知夢」をドラマ化し、高視聴率を記録した「ガリレオ」。第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞に輝いた東野圭吾さんの名作だ。
湯川教授役の福山雅治は実にドンピシャ適役なのだ、湯川教授と大学の同期生でこれまた天才数学者の石神哲哉役の堤真一は本当にいい味をだしている。いわば隠れた主役!!
お互いに天才と言われるほどり能力がありながら、かたや大学で新進気鋭の学者として実績を上げていき、かたや親の介護とそして自分の数学の授業を理解してくれる生徒もいない高校教師となり、日々の生活に草臥れ果てた男。そんな時、数年も経って出会って「お前は天才」だの「親友だ」とかいろいろ言われても、その「差」はあまりにも辛すぎるのだ。残酷すぎる。しかし、その「差」の辛さを観ているこちらにもズキンズキンと伝わるほど、堤真一という役者の存在感は大きい。
天才と言われるほどの才能なのに、好きになった女性があのレベルと言う人もいるけれど、人の安らぎとはそんなものだ。それが分かるのは多分ね、大人。まあ・・・・中学生には分からないよね。スクリーンでは花岡靖子役を松雪泰子が美しく演じていたけれど・・・・。
ストーリーは『実に面白い』。そして草臥れた靖子の部屋のインテリア、石神の部屋の本棚や小物の扱いはうまい。湯川が訪ねた時、何もないけれと出したカニ缶?も一体、どーしたの?賞味期限は?という感じ・・・。衣装や小物の扱いだけ見ていても面白い映画であったが、山の事を少しは知るものとしては、あの湯川と石神の冬山はあまりにも嘘くさい・・・・。それにあの山小屋も嘘くさ過ぎる。誰かの山小屋?別荘?という感じです。なんとか、山のシーンだけは別の展開がなかったのかな?と思いました。
しかし、石神の深い絶望と、湯川が親友の絶望感を知った時の震えるほどの悲しみに天才という能力があってもどうしようもない感情に私は号泣しそうであったのだ・・・・
映画『容疑者Xの献身』はコチラ
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