ch10.生活 : 季節の移ろいを感じていたい |
||||
仕事でちょっと関東の某所へ出掛けていた。「そろそろ紅葉か?」と思っていたものの、あまりパッとしない山々。「紅葉は今月の中ごろが最高ですよ~ちょっと早かったねぇ~」と地元の人に言われた。しかし、自然とは本当に美しいものだと思う。特に四季のある日本は最高だ。春の息吹、満開の桜、萌える若草、そして紅葉・・・・それぞれの季節にそれぞれの感動があるものだ。
そんな時、携帯電話のニュースに「音楽プロデューサー小室哲哉逮捕」というタイトルを見た。一瞬、「コムロって誰だっけ?」と思った。「まさか」という気持ちが大半を占めているとその氏名をきちんと認識していても、わけがわからなくなるものだ。
TRFや安室奈美恵さん、華原朋美さんらの曲を次々にミリオンセラーを出した天才が堕ちた。それも著作権譲渡をめぐる5億円の詐欺容疑ということだ。「誰かに利用されたのでは?」と思ったがやはり本人も事実だと認めているという。1990年代に、"小室ブーム"を社会に巻き起こし、長者番付にも名を連ねたことがある。本当に昇りつめていく!という勢いであった。しかし、私はどこか危さを感じなかったわけではない。冨とか名声というとかっこよく聞こえるが、要は「お金」が人を振り回してしまう魔物であるのということ。分かっているようで実は分かっていない。常々、気にとめておかないとならないことなのだが、それが分からなくなるものまた人間というもの。
昔、額としては小室さんほどではないものの、ある方がやはり事業に失敗して、一からやり直すことを決意した日の事。「道に咲く、ツツジの花がこんなにきれいだと思わなかったことがあったんですよ。今でもそのツツジの美しさが目に焼きついていますよ」と私に言われたことがある。羽振りの良い時に、有頂天になっている当時の自分にはその美しさは目に全く入らなかったということだった。ツツジといえば、きっと春か初夏の事か・・・・そんなことで私はツツジを見る度にその方の言葉を思い出す。今はちょっと季節が違うが、いつも自然の美しさを意識できる、感動できるそんな人生であればよいと思っている。
カテゴリ
ch10.生活トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 季節の移ろいを感じていたい
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://210.196.86.5/~blog_mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1450
コメントする