ichiko : 呪縛・・・か

   この数週間で漸くこれまで進めてきた事業のプロジェクトが無事着地した。"未来センス!22世紀 産学コラボレーションラボ"として12月18日(木)に企業への説明会とともに講演会の二部構成のイベントを実施する予定だ。しかし22世紀のことまで考えている事業だ。「学生募集のバナーができたので皆さんのプログなどにリンクはってくださーい」と今、一緒に仕事をしているちーさんこと茅根大嗣さんからのメールがきた。ふむふむとプログに貼り付けようとし、そこで気がついた。不思議なものだ。いつも"あるもの"と思うと人は安心してしまうのか?全く気にもかけない?いや、日常生活の中で安心して、ふっと忘れてしまうもののだね。
 私のブログには産経新聞の宝田茂樹さんのプログ「たからしげるプログ」をリンクしているのだが、しばしご挨拶もしていなかった・・・・。昨夜、宝田さん、久しぶりに拝見致しました!
   たからしげること宝田茂樹さんは児童文学の作家でもある。もう何冊も児童図書を出版されている。昔、フジサンケイグループの中堅社員研修で箱根合宿をしたことがある。なんと表現したら良いのか?いつもニコニコしていて、一緒にいると何かゆったーりした気持ちになれる方である。さてさて、ある日のタイトルは"呪縛"。なかなかいい。宝田さん、ちょっと引用させていただきます。

  『しばらく、更新をさぼっていた・・・・。しかし、ブログって、だれに向かって発信しているんだろう?日記みたいに純粋に自分自身に向けてだったら、ネットで、不特定多数の読者に向けて発信する必要はない』とある。そうか・・・・・私も読者を意識していないつもりでやはり大切な「言葉」を扱う以上、かなり意識はしている。日々、会えない友達にも発信している気持ちもある。「元気ですよ!あなたは?」なんて考えながら。しかし時としてその存在をすっかり忘れる時もある。猛烈に冷めた時か白熱した時か。確かに発信者はギューッと絞られている時だ。
  『仕事ではなくても、なにかをしなければいけないと思い込むことは、呪縛である。勤めている人は、毎日職場にいかなければならない、というのは義務でもあるが、やっぱり呪縛でもある。ということは、もの書きが次々と新しい文章を書くことも、飼い主が犬を散歩に連れていくことも、客がいつも決まった店で買い物をすることも、料理人が定まった献立によって食事を作ることも、長びく結婚生活も、あるいは冬になって風邪をひくことすら、すべてはこれ、呪縛なのかもしれない』

   ん!まさに同感!!しかし、トシをとるごとに、この呪縛に振り回される自分に気がつく。"解き放されたい"とどこかで考えているのにも拘わらずね。ある締め切りに追われながらも「何だ?この気分は?」と自問自答しながら、歩きながら、その気分がまるでワインの澱の如く・・・・。むしろその澱を愉しんでいる自分を発見しましたよ。そんな発見のあとに締め切りにまた慌ててね。若い頃だったら"パニック"なんて洒落た?事もいえたのだろうが、今ではこんなことを愉しめるのも余裕が出来てきたからか。下卑た言葉でいえば、バカズふんだ!からか。お腹の中からくっくっと笑えてくる。これまた人生の面白さだと思えるようになった。

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このページは、ichikoが2008年11月28日 18:43に書いたブログ記事です。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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