昨年末は果たして、「今」を予想できたのだろうか?

   米国にいる友人にメールを書きながら、100年に1度といわれる金融危機は悪い夢をみているのではなく、確かな現実であるという事を認識する。米国は金融機関や企業の破綻で不安を抱えての年の瀬だ。基幹産業の自動車でさえ存続危機といわれ、自動車は売れなければ鉄の需要もない。ドミノ倒しのように景気の悪化は進んでいる。

 

  人でこみあう渋谷に仕事がなくホームレス同然の若者が屯している。インターネットカフェに棲むお金も失い・・・そして路上にいる。生活ではない、"いる"だけただ。しかし、携帯はしっかりと手に握りしめている。仕事を探さないとと焦っている。彼らに家族はいないのか?親戚はどうしたのか?・・・・実に不思議な光景だ。

 
   ある出版社から手紙が届いた。個人情報の一部がある社員により、持ち出されたという。1月9日付で退職予定であったというこの社員、いわば確信犯。既に出回ったデータの流出先を特定が出来たので今、回収作業をしているという。もう年末も年始もないようだ。
  どんな時代でもこうした「魔」がさしていろいろやってしまう輩はいるものだが、妙にこの出版社の急な成長ぶりを見ると、いろいろ考えてしてしまう。多分、優秀な能力をもって仕事をしてきただろう、しかし、きっと彼か彼女かは分からないが「何か」が作用したのだろう。そして上司、会社をも裏切り、その流出先との行き来があつたに違いない。。何とも空しい気持ちだ。こんな事件を一度でも起こしてしまったら今後、どう生きていくのだろう。意外としたたかに世間を渡っていくのかも知れないが、意外と世間は狭く、こうした不埒は決して許されることは無い。本当に"失業"となってしまう怖さを秘めているのだ。


  それにしても、静かな年の瀬。嵐の前の静けさか?
  若者が生きていて楽しく、未来への夢が語れる国にしなくてはならない。

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このページは、ichikoが2008年12月31日 10:04に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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