時々、知り合いのプログに"お邪魔"する。本当にこの数年の間にプログは文化となってしまったようだ。昔だったら、いちいち他人に日記なんて見せない。寧ろ日記など隠すものだ。今の気持ちの吐露やら、いろんな発表やら・・・・まあ勝手気ままに出来る便利なツールだ。
  ケータイメールだって文化となってしまった。娘は改まった手紙を書くのに手紙の書き方なる本に首っ引きで便箋二枚ほどに相当な時間をかけていた。所謂、清書の前に書いたものに「チェックをお願い」と言ってきた。若者にとってもはや便箋にきちんと手紙を書けるというのはかなり高度なテクニックなのかも知れない。その点、プログはあくまでも"自分の世界"。だから誰もチェックなどはあまり入れないものだ。「そうそう!」と同感すればコメントも書いてくれることだろう。

   話しは戻って・・・・Cさんのプログに「クォンタムクリニック」とあった。料理好きのCさんのプログにクッキングがある時は「ふむふむ。旨そうだ~」と思って楽しみにしているが、いきなり「これからの生き方や新しい時代に必要な考え方を展開しようと思います。やっぱり春は素敵です。風を感じて、花をめでる。これもクォンタムの世界に帰るきっかけです。エゴを超えたあるがままの自分」とある。それを読んで、なんだか、ある"風"が吹いた。
   このところ、悩みというものでもないが、いろんなものが見えてきて「?」と思うことばかりであった。政治にしても経済にしても。いやもっともっと身近な小さな事柄にしても。嵐のようなルーティンワークに翻弄もされないので、いろいろ古人の教えにふれようと時間を見つけては本を読んでいった。忙殺されると、人間はこわい。見えなくなってくることがあるからだ。もう基本の"キ"かもしれないが、【十善戒】つまり十の善き戒めを思うことも必要であろう。生活の中で守らなければいけない事。しかしなかなか守れず、それを言い訳して逃げる、そんな事の繰り返しであろう。

   先般、お目にかかった方の言葉が暫く、まるで魚の骨が喉にひっかかったままのようでいた。次第になんとも気分が悪くなっていった。ビジネスに成功も失敗もない・・・・と思えるようになった。「吉田さん、そんな考えだったら億万長者になれませんよ」と言われているようであった。しかし、その「億万長者」に対して、別段、僻みでもなく魅力もなかった。「僕は別に汗を流して仕事しなくたっていい。プールサイドで寝そべっていればいい」と言うのなら、そうしているのがとてもナチュラルであろう。社会貢献や社会への利益還元というものは一体何なのか?敢えて問いただしたい、そんな気持ちであった。  
  人間とは堕ちるまで堕ちることが金輪際までである。反対にどこまでも上に行けるのかといえば、これが有頂天である。有頂天は、存在の絶頂を意味する。だが哀しいかな、有頂天になるとその状態はどうしても長くは続かないのである。例えば、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天という六道。その一番下が金輪際で一番上が有頂天だというのなら、我々はその間をふーらふーらと浮いては沈みを繰り返している、そんな存在なのだ。有頂天は長くは続かないのだ。

   風を感じて花をめでる・・・・・そんなクォンタムの世界を感じるCさんに共感だ。花をめでるか、まさに日本では今週末が"最高の花見"になるかも知れないね。さあ、友達に声をかけよう!

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このページは、ichikoが2009年4月 1日 17:34に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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