ch10.生活 : 0コンマ1でもいい・・・・人生の掛け算 |
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団塊の世代の定年が続々である。やはり男性は社会の中で酷使されているからか、それを否定しそして肯定し・・・・定年を前に思うことも多いようだ。40年近くの社会生活の中で、とくに組織の中で生きてきた先輩諸氏と酒でも呑みながらいろいろな思いを聞くこともなかなか深い勉強時間である。
一人が「1じゃだためなんだよな」と言う。一瞬何だか分らなかったが「人生掛け算なんだよ」と付け加えて、よく意味が分かった。1をいくら掛け続けてもいつまでも1。1.01でもいい。掛け続ければ増えていく。「1にならずに、足らずに、いつまでもいつまでも掛けていったらどうなると思うか?」と言う質問にハッとした。掛ければ掛けるほどに減っていってしまう。
人はそれぞれのありったけの能力を生かし、経験を積んで。毎日毎日を過ごしてきた。小さなことであっても社会の氷河期もあればバブル経済を狂ったように生きた時代もあった。そんな日々を過ごして、「次」にステップを踏むために、皆それぞれの「思い」に地団駄ふんでいるのだ。それは給料であったり、役職であったり、いや全く考えもしない出来事であるかも知れない。テレビコマーシャルにあるような「あなたお疲れ様~」「あら素適なお花~ありがとう、あなた」なんて会話は本当に一部の「こうあったらいいな」という理想ドラマのひとこまにさえ思えてくる。人の世界しはもっと生臭い世界である。そんな生臭い世界の話しを聞くほどに、つくづく「生」を受けて、決して完璧にならない人生を愛おしく思えるのだ。
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