ch12.その他 : 捨てられたぬいぐるみ達 |
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朝から、雨が降りしきる中、ごみ収集のために手際よく職員の人々がゴミ袋を集めている。梅雨のじめじめした時はゴミのニオイも鼻をつく。気持ちのよいものでないが、本当にその手際良さに感謝である。ふと、ごみ収集車を見ると、側面のところにクマとトラさんのぬいぐるみがはさまれていた。多分、ゴミとして出されていたのをここへ別に保管してくれたのだろう。降りしきる雨の中、ぬいぐるみもずぶ濡れでいるが、何かホッとで゜きる光景だった。
長女がまだ保育園に通っている時、保育園までの道に、イヌのぬいぐるみがゴミとして捨てられていたことを思い出した。「あっ・・・」という娘の声に「かわいそうだね」と言って、ぬいぐるみを手にとり、ぽんぽんと埃をとった。イヌのぬいぐるみには「眼」がなかった。「おめめつけてあげようね」と言って私は持ち帰り、黒いボタンで「眼」を作った。娘の安心したような顔が忘れられない。そして、その夜に画用紙に絵と文章を書いて、簡単な絵本を作った。確か、眼がみえるようになって「ありがとう」と喜んでいるイヌのぬいぐるみ話しだったと記憶している。本当に昔々の話しだが、ぬいぐるみにはそんな思い出がある。
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