社会問題 : いよいよジャッジか |
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朝目覚めて、"いつもと同じ朝"であるから幸せでいられるのだろう。カフカの変身でも起こったら?・・・・・誰ひとりとしてそんなことは考えないだろう。なんだかんだ言って幸せな日本。しかし、"いつもの朝"がなくなる危険だってある。
ひとつのニュースを読んで、しばし考えていた。国民1人当たりの牛肉消費が世界最大であるといわれているアルゼンチンに数年内に初めて牛肉の輸入国に転じる可能性が出てきているという。原因は政府による輸出制限だけではない。原因その2・・・・というより一番であると思うが、草原地帯の干魃被害なのだ。降雨不足で牧草地が干上がり、飼料価格も高騰し、多くの家畜が餌を与えられないまま死に追いやられているという現実。繁殖用の家畜も例年以上に処分され、かなり危機的状況なのだ。「エル・ニーニョ型の天候による降雨に期待」という人もいるだろうが、その効果は東部海岸沿いの一部地域に限られているらしい。
しかし、怖さに気付かぬ怖さ。考えれば考えるほど危機は予想される。この記事は恐怖のワンオブゼムである。
「既に私たちは温暖化地獄の1丁目にいる。このままでは2050年までに5丁目に達する」と東大教授の山本良一さんは言う。要は気候変化による悪影響は戦争の原因にもなりうるのだ。つまり"気候戦争"。最初の気候戦争はあの「ダルフールの紛争」であると言われる。紛争が乾季に発生したことは偶然ではないということだ。
要は「自然にやさしい伝統文化と優れた環境技術を有する日本が低炭素社会を築けなくて世界のどの国ができるのか」と山本教授は言う。
しかし、島国日本に住む日本人は海に囲まれ、何となく危機意識の薄いいわばノーテンキな人々である感もする。今、一国の代表者がまともな知識もなく何となく?「国民のため」と言う言葉だけに酔って、国そのものをどうするのかを全く考えていない結果が数多くありすぎる。 まあ、いよいよ今月末にはある結論がでるだろう。目の前の危機意識に翻弄されることなく、結論を出さないとならない。今後、我々の子ども、孫、ひ孫そして人類の未来にまで及ぶのだから。
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