ch10.生活 : エネルギーを使わない生活 |
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東京都市大学の教授・坊垣和明さんのお話を聞いた。「伝統的民家は、巧みな仕掛けや工夫を駆使したサステナブル住宅」といい、ご専門の環境工学的視点から民家の仕組みを分りやすく解説して下さる。
話しを聞きながら、晩年、祖母が1人で住んでいた群馬県館林の母の実家を思い出していた。今は跡形もないのだが、思い出は深く、その家の細かなところまでありありと思い出すことが出来る。明治時代に建てられたその家は夏はとても涼しかった。夏休みに行くと蚊帳がつられて、その中では不思議な気持ちもした。夜風も気持ちよかった。冬は掘り炬燵と火鉢だけだったにもかかわらず、それでも暖かかった記憶がある。炭が燃えるパチンパチンという音も何とも懐かしい。坊垣和明さんがある古い民家を訪ねた時、囲炉裏の火が「熱いというより暖かかった」という言葉が心にも暖かかった。
坊垣和明さんの言う「エネルギーを使わずに快適な住空間」は、まさに温故知新であろう。今は"エコ!エコ!"とその言葉の響きにただ酔っている・・・そんな気もする。それだけでなく、少しでも昔の暮らし方のよさを真剣こ考えてみるチャンスなのだろう。
「民家のしくみ」についてはコチラ
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