ch12.その他 : 鉛筆のあったかさ |
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最近は本当に鉛筆を使わなくなったと思う。仕事で使うペンケースの中を見ても、マジックの赤と黒。蛍光マーカーが2色。ポールペンの赤と黒と青。アメックスからいただいたシャープペンシルもあるが殆ど使わない。そして万年筆ケースに万年筆。これは手紙専用のもの。
ところで、東京の葛飾区に「北星鉛筆」という会社がある。地場産業である鉛筆を全国にアピールするために製造工場を楽しみながら見学出来る工場にリニュァルしたという。
鉛筆の製造工程では、なんと40%がおがくずとして日々排出されている。いわば、この産業廃棄物を無駄なくリサイクルし、新たな商品開発にも成功している。
現在は焼却主流のゴミ処理の軽減のために生分解性の素材にこだわり『環境に優しい木のリサイクル商品』の開発を進めてきた。平成12年から循環型鉛筆産業システムの構築の研究を進めてきた成果だ。
しかし、商品とは聞くだけではダメだとつくづく思う。乾くと"木"になるおがくず粘土や乾くと"木"になる絵の具など、「へぇっ・・・・」とただただ、びっくり。おがくず粘土の「もくねんさん」などはベトベトしないので手も汚れない。乾燥すると丈夫な木となり、素焼きの風合いが楽しめる。土に埋めると微生物の分解パワーでまた土になるという。こんな点が特に気に入ってしまう。(因みに私がいつも持っている金津せんいさんのエコバッグも土に分解されるもの)
「鉛筆工場物語」が「鉛筆向上物語」にと駄洒落もあるものの、そんな素朴なコンセプトがなかなかいいものだ。
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