ch12.その他 : 侮らないこと |
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オシャレな山スカート、カラフルなウエアの身を包み、週末にハイキング気分で山に行く若い女性を山ガールと呼ぶそうだ。リフレッシュ!ストレス解消!日ごろの自分リセットする!とかいろいろ言っているようであるが、自然をあまり甘く見ないように是非とも気をつけてほしい。侮らないで欲しいと思っている。自然はいきなり豹変するからだ。想像できないことが目の前で起こるからだ。夏山で凍死することもある。それは、頭で理解していても本当に分かっちゃいないだろうから。
自分自身、昔、谷川岳で遭難しそうなことがあった。「あと数分で到着だ」というところに霧が濃く出できた。想像を絶する霧にまかれた。しかし。頭の中ではあと数分で到着、あと数分で・・・という考えしかない。しかし、数秒間、何かが頭の中か、体の中か、走りぬけた。進んではいけないと、そう思ったのではなく感じたのだ。数時間かけての下山。雨も降ってきた。足元はますます不安定になる。霧が濃く、体をすっぽりと包んでいく・・・。
その夜の「よかった、よかった、ああ、よかった」という地元の方々の言葉か忘れられない。その日、他のパーティーの遺体収容をしたばかりだったという。
埼玉県秩父の山中で防災ヘリコプターが墜落した事故現場の取材のためで、日本テレビ報道局記者とカメラマンが遺体で発見されたが、同行した山岳ガイドの人が、彼らの軽装が気になったのなら何故必死に止めなかったのかと思う。それがプロの判断である。予測できることがあったのではないか?とつくづく残念に思う。尾根は意外としんどい、ふっと、簡単に思えて、沢におりてしまったのではないか?とも思う。
日本テレビの担当者も必死に「彼らは今までにも」云々かんぬん記者会見で言っているが、やはり豹変する山の天候など自然の中では不測の事が起こることは再度認識して欲しい。それだけだ。
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