ch12.その他 : 永青文庫 |
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昼下がりの目白台。蝉時雨の中を歩く。深い木立。風格のある佇まい。凛という言葉が相応しい。旧細川侯爵家の家政所であった建物が十六代護立公が設立<細川家伝来の文化財を公開している永青文庫だが9月26日(日)まで「神と仏 日本の祈りのかたち」が展示されている。また、敷地内にある細川家17代護貞邸は改修工事も終わり、別館として一般公開されている。建物は、吉田五十八の弟子で両国国技館、京都南座、日本美術院などを手がけた建築家の今里隆の設計。現在の永青文庫理事長は熊本県知事、総理大臣を歴任した細川護熙氏。1998年に政界を引退してからは焼きもの、書、水墨、漆芸を手がけ、その作品の素晴らしさを目の前にすると時が止まる。昼下がりの珈琲を細川家で使っていたというカップでいただく。歴史の重みを感じながら。ふと、蝉のなきごえがまた大きくなっていることに気付く。真夏の美術鑑賞もまたいい。
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