ch12.その他 : 秋の夜長


  "秋涼の候"というものなのだろう。あの暑さが一体どこへいったのか?と思うほど涼しくなった。そして気がつくと日が暮れるのがはやくなっている。虫の音などきこえ、いよいよ秋の夜長というものなのだろう。春も夏も「夜長」とはいわないな。そして秋といえば馬肥ゆるでもあるが・・・なんと言っても美しい紅葉の季節でもある。
  昔、聞いた話だが、ある方がドイツに留学していた頃、秋に紅葉のトンネルのようなところを通る電車に乗り、あまりの美しさにはしゃいでいたら、ドイツ人の友人たちが「一体、何が綺麗なのか?何をはしゃいでいるのだ?」と怪訝そうに聞いたという。「紅葉が綺麗じゃないか!」と感動しながら言っても全く彼らは関心を示さなかったという。秋の紅葉に感動するのは、どうも日本人くらいのようなものらしい。また桜の季節にも興奮を覚えるのも日本人特有のものらしい。
  住んでいる環境が違うと「感動」さえ違ってくるものなのかも知れない。確認はしていないが、ドイツ語には「懐かしい」という意味合いの言葉か゜ないと聞いたこともある。季節のうつろいに感動する、そんな日本という環境に生まれ、育って良かったと思う・・・そう感じるのも日本人の感覚、感性なのかも知れないな。

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このページは、ichikoが2010年9月16日 08:17に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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