ch12.その他 : 師走となりました

  たまたま、ひる時の事、隣りのテーブルに座っている二人の男性の会話が耳に入ってきた。一人が「まさか・・でしたよ」と溜息をつく。「何とかならないの?」ともう一人が訊く。仕事の話だと思って聞いていると「掃除もしない。ひどいんですよぉ。洗濯も気が向けば・・。第一、食事も作らないしね」と再び溜息をついている。そして「会社にいる時は、ほら、すごくデスクまわりが整理整頓されていたでしょう?完全に間違った・・」と、溜息も出ないようだ。どうも、夫婦関係の悩みのようだった。多分、同じ会社で仕事をしている時は、デスクも綺麗に片付けるし、とても「嫁」にしたい女性だったのだろう。そして結婚したら、期待していた「嫁」とは違ったのだろう。いやはや・・・大変だねぇと思い、私は席を立った。
  もう2010年も師走となった。これからやれ、クリスマスだ新年だとまた忙しくも楽しい時間がたくさんあるだろうに・・・。日々を愚痴で終わらせたくないね。しかし、夫婦なんてお互い様。女房側にも多分言いたいこともあるのだうなあ・・・と思いつつ。
  
  この時期になると欠礼のハガキが届く。夫が77歳で・・・母が83歳で・・姉が・・・と。そうか、思えば人は80年くらいしか生きられないものなだなと改めて思う。貝原益軒は健康長寿は人生を楽しむためのものだといっている。「およそ人の心には、天地からもらった至高の和の元気がある。これが人の生きている理である。草木が成長して止まらぬようにねつねにわが心のうちには天機が生きて、やわらぎ喜ぶ勢力の絶えないものがある。これを名づけて楽しみという」と。
 
  所詮、この世は「人」と「人」である。何かのご縁があるから、お互いが知り合えたのであろう。そのご縁の深さと大切さをもう一度かみ締めてみれば、出来ないとこはなかろう。もう一度、自分の気持ちを正直に伝え、大切な人生を楽しみながら生きたいものである。

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このページは、ichikoが2010年12月 1日 19:35に書いたブログ記事です。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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