ch05.エンタテイメント : 二人の芸術家 

  加藤健一事務所の『コラボレーション』(作・ロナルド・ハーウッド、訳 小田島恒志、小田島則子 演出 鵜山仁)を観る。2002年の「戦場のピアニスト」でアカデミー賞受賞、舞台「ドレッサー」でも知られる英脚本家、ロナルド・ハーウッドの作品。映画同様に今回の新作は戦時下に、ドイツの作曲家、リヒャルト・シュトラウスと、オーストリアのユダヤ系作家、シュテファン・ツヴァイクの二人の芸術家のドキュメンタリー劇だ。シュトラウスを加藤健一さん、そしてツヴァイクを福井貴一さんが演じている。またナチスの将校・ハンス・ヒンケルの役を加藤健一さんの息子の加藤義宗さんが演じているのもなかなか!
  シュトラウスとツヴァイクの二人が生んだ唯一の歌劇「無口な女」はすんなりとは世に出ない。何故って?台本を書いたのがユダヤ人であるからだ。ナチスの理不尽ともいえる圧力の中、第三帝国音楽局総裁の職を引き受けたことで1935年に初演にこぎ着けることができた。絶大な権力の前で、家族を守るためになすべきことは?まさに抵抗か迎合であるのだが、その時代に多くの人々は飲み込まれていく・・・。
  公演は2月27日(日)まで新宿・紀伊国屋ホールで。加藤健一というと本多劇場で出かけてしまいそうだが紀伊国屋ホールです。紀伊国屋サザンシアターではないのでご注意を・・・慌てて間違ったのは私だけか?


加藤健一事務所ホームベージ

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このページは、ichikoが2011年2月21日 21:33に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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