ch12.その他 : そのさま世の常ならず |
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今日、あるセミナーで講師の方が「あっ、ところで・・・3月9日の午前中に、結構長い時間揺れる地震があったんですよ」と言った。誰も覚えていないようだった。自分は?と思い、手帳を確認してみたが、どうも何もかも忘却している"妙"な空欄があった。多分、この空欄は、慌てふためくことがあった痕跡だ。しかし、身に覚えはある・・・。
しかし、ここで何故か、鴨長明の「方丈記」の中に出てくる地震の話になってしまった。元暦二年(1185年)7月9日にあった元暦の地震のことだ。『日本被害地震総覧』でマグニチュードを調べてみた。近江、山城、大和であった大きな地震。マグニチュードは7.4。結構、巨大な地震だ。特に京都の震害が大きくなかでも白河辺の被害が酷かったようだ。
・・・・おびただしく大地震振ること侍りき。そのさま世の常ならず。山は崩れて河を埋み、海はかたぶきて陸地を浸せり。土裂けて水湧き出で、巌割れて谷にまろび入る。なぎさ漕ぐ船は波に漂い、道行く馬は足の立ち処を惑わす。以下続くが・・・。余震は三ヶ月ほど続いたようだ。しかし、この余震というものが実は怖いものなのだ。
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