ch12.その他 : そのさま世の常ならず

  今日、あるセミナーで講師の方が「あっ、ところで・・・3月9日の午前中に、結構長い時間揺れる地震があったんですよ」と言った。誰も覚えていないようだった。自分は?と思い、手帳を確認してみたが、どうも何もかも忘却している"妙"な空欄があった。多分、この空欄は、慌てふためくことがあった痕跡だ。しかし、身に覚えはある・・・。


  しかし、ここで何故か、鴨長明の「方丈記」の中に出てくる地震の話になってしまった。元暦二年(1185年)7月9日にあった元暦の地震のことだ。『日本被害地震総覧』でマグニチュードを調べてみた。近江、山城、大和であった大きな地震。マグニチュードは7.4。結構、巨大な地震だ。特に京都の震害が大きくなかでも白河辺の被害が酷かったようだ。


・・・・おびただしく大地震振ること侍りき。そのさま世の常ならず。山は崩れて河を埋み、海はかたぶきて陸地を浸せり。土裂けて水湧き出で、巌割れて谷にまろび入る。なぎさ漕ぐ船は波に漂い、道行く馬は足の立ち処を惑わす。以下続くが・・・。余震は三ヶ月ほど続いたようだ。しかし、この余震というものが実は怖いものなのだ。

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このページは、ichikoが2011年3月24日 21:58に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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