ch04.カルチャー : 室礼 |
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今の季節、道を歩いているとドクダミの花が目につく。ドクダミというおどろおどろしい花の名前と、どうも小さい頃の快くない記憶で避けてしまっているがよくよく見ると実に愛らしい花である。そんなドクダミもそっと活けてみる工夫。何も花器をそろえなくてもいい。グラスひとつでその花もほっと安らぎを与えてくれるものだ。このドクダミはこの季節に発生しやすいバクテリアも退治してくれる働きがあり、花器の水をきれいに保ってくれるそうである。なるほど、だから絞った汁を傷口に塗られたりしたのか・・・そんな記憶も甦ってくる。しかしドクダミ茶とか化粧水もある。それほどに効果大なのだろう。
季節の変わり目、掛け軸を愉しむ文化が日本にはあった。しかし、だんだん忘れ去ってしまう、そんな時代なのかも知れない。しかしその季節になると咲く花たちをそっと自分の生活の中に取り入れてみる、そんな工夫はなかなか良いものである。
※写真は前野博紀さんのちょっとした室礼
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