1997年の東京電力の女性社員殺害事件は衝撃的なニュースだった。所謂、エリートキャリアウーマンと言われていた女性が思いもしない場所で死んでいたからだ。当時テレビでもいやというほどの報道があり、また各雑誌などでも特集が組まれ、その親族のプロフィルまでが書き出されていくのだ。マスコミの毒というか、これでもか、これでもかというほどに暴きだし・・・そしていつの日が忘れ去っていくのだ。

  当時から、容疑者と言われたネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリ。無期懲役が確定した時は、本当に調べたのかとただ疑問に感じていた。しかし、今回、再審請求審で、東京高検は被害者の胸部から検出された唾液など約40点を対象に新たにDNA型鑑定を行う方針を東京高裁と弁護側に伝えたという。なんでも唾液の血液型がゴビンダ受刑者とは異なる疑いがあるというのだから、なんてこった!である。事件当時はDNA型鑑定と現在の進歩をみたら雲泥の差であろう。確かな事実というのが、多分、殺された女性と殺した男性がいるということだ。だが、今もって、当時、キャリアウーマンと呼ばれていた優秀な女性がこのような闇を持っていたのか、それが不思議である。そして足りない捜査での冤罪。これほどに人の人生を狂わしたものもない。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2011年9月 4日 23:04に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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