ch04.カルチャー : 「としまの記憶」をつなぐ会 |
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最近、ご縁とは本当に不思議なものたと感じている。こんな話をすると「吉田さん、それは偶然ではなく必然なんですよ」と、時々こういう言い方をされる方も多いのだが、若い時であったら「そうですか!必然なんですか!」と単純に喜んだりもしたのだろうが、ワインの澱の如く、いろいろなものが澱んだ年齢になるとどうもそれもどうなのか?と考える。
また、ブツクサツベコベが始まってしまったが・・・実は、二年ほど前にイタリア発の「記憶の銀行・メモロ」というものを取材するチャンスがあった。それは日本でスタートを機会に、たまたま新聞記事として書くのに興味のあるテーマであったわけである。記事にした。新聞は発行された。
それが、ある日のワークショップで自分の思い出の中で「豊島区」いう土地でいろいろあるなあと思った時、堰をきったが如く「この人の話を残したい」という気持ちがムクムクと湧いてでた。そして何よりもその「場」で同じことを考えた人たちとの出会いというのものまつに火がついた、そんな感じである。だから"偶然をよそおった必然"と考えると何かほのぼのとした浪漫をも感じる。
そして「としまの記憶」をつなぐ会が発足した。今、NPO化に向かって、着々と準備が進められている。そして、コツコツと撮影した「記憶」のひとつひとつが蓄積されていく・・・そんなところである。
いくつかの編集を終えた映像をチェックして、感想をメールしたところ撮影担当のDさんから返信がきて、ハッとした。「まさに!」「なんと!」と思った。Dさんの奥さまからの指摘ということだが、「自分の映像を遺す、という行為は、男女で違うと妻に指摘されました。男性は、事実を遺す。自分の姿を含め真実を残そうと考える。ところが、女性は思いを残したい。美しい自分を遺したい。それはインタビューの言葉にも表れています。「感動した」と話すのが女性。主語は一人称。「...だった」と話すのが男性。主語は三人称です。」というものだ。
まあ、この世は男性と女性。人が、思えば100年にも満たない時間をどう生きて、そして「記憶」したのか、それはたとえばそれこそゴーストライターを使って『自分史』を書いたりすることも可能だろうが大半の人々は日々の時間を残そうという気持ちはなく過ごしてしまうだろう。しかし、その人が生きた時代の風は二度と吹かない。だからこそ、「思い出せる」時間の片鱗でもいいから映像に残し、そして繋げていくことは素晴らしいと思っている。まあ、まだ「夢」ではあるが、専用のスタジオでも作れればいいものだと考えている。あれこれ考えれば考えるほどに気持ちはたかまっていく。
◇「としまの記憶」をつなぐ会 交流会のお知らせ◇
「より多くのとしまの記憶を未来につないでいきたい。記憶を語る人を発見し、撮影し、編集して、「としまの記憶」としてまとめていきたい。そして、その映像を実際に見ていただき、お茶を飲みながら楽しく語り合う定例交流会を通して、広い理解を得ていきたいと考えています。「記憶の画像を1万本を集めて、『豊島の映像百科事典』を目指したい。」と会長・山田智稔さん。下記の要領で第一回の交流会が開かれるので興味のある方は奮ってご参加下さい。
第1回「定例交流会」のお知らせ
◆日時
10月16日(日)14時~17時
(開場は13時30分)
◆場所
豊島区民活動センター
東京都豊島区北大塚1-15-10 東部区民事務所2階
JR山手線「大塚駅」北口から4分
会場の詳細はコチラ
◆参加費 無料
なお、【としまMEMOROプロジェクト】「としまの記憶」をつなぐ会
〒171-0014東京都豊島区池袋2-31-3 岸野ビル102 CB-BOX内
TEL: 03-5985-4881 FAX: 03-5985-4890
メールはコチラです。どんな質問でもお便りでもお問い合わせください。今後のワークショップや撮影会の予定をお知らせします。また自薦・他薦を問いません。「懐かしい記憶を語りたい」方大募集です。「撮影にボランティアで協力したい」という方も気軽にご連絡下さい。心からお待ちしています。
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