ch12.その他 : ヒグマの悲劇 |
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北海道札幌市中心部などでのヒグマ目撃情報が相次いでいる。クマが主食とするドングリが不作で、餌を求めて移動するうちに山を下りて来たらしい。そろそろ冬眠に入る時期であれば解体した猟友会のコメントを見ると胃の中には全く食べ物がなく、通常は2センチ以上はあるという脂肪が殆どなかったそうだ。
林の伐採により好物のドングリやコクワなどが山奥より住宅地近くに多くなっている、だからくだってくるのはクマにとっては仕方ないことだろうと思うのだが。それに1990年か?猟銃が禁止されたかで最近は人を怖がらない新人類ならず新しいクマが生まれているらしい。
しかし、ヒグマと聞くだけで身震いしてしまう。昔、栃木県の庚申山というそれほど高くはない山に登ったことがあるがクマに出合って、その時の恐怖は今でも忘れられない。山小屋のご主人でさえ「それは鹿の見間違えだ」とか言われた。至近距離でのクマとの対面は一瞬のうちに自分の人生を思い出したほどだ。"死"を意識した瞬間は人は一気にいろいろなことを思い出す。一方で「かけても多分かなわないだろう」「寝たふりでごまかせるか?」「木に登ったら引きずりおろされるか?」とまたいろいろ考える。しかし、何秒か?とにかく目の前のクマの目を見つめているうちにクマは退散した。しかし、本州のクマでもこの恐怖。私の印象の中でのヒグマなどにあったら多分気絶だろう。
いずれにしても北海道のクマにとっても食糧不足は深刻だ。「かわいそうだ」と猟をしなくなったのも問題があるのかも知れない。
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