ch12.その他 : 秋の蝶

  先般、撮影の取材の為、都電の雑司ヶ谷駅でスタッフと待ち合わせをしていた。少し早めに着いたのでベンチに腰かけていた。すぐ近くは雑司ヶ谷霊園。ベンチに腰掛けでぼんやりと遠くを見る。高層ビルが視界に入らなければ、ここは何とも長閑な駅だ。
  また、役所が移転される予定でもあり、そのあたりは今は野原になっている。もう一度、遠くを見る。ビル群はまるで張り合わせたようだった。まるでタイムスリップした感覚に陥ってしまった。
  ふと、秋というのに、目の前には白い蝶がたくさん飛んでいる。夥しいほどの量だ。「なんで?今?」と不思議に思った。蝶と言えば、昔、父の親友が亡くなった夜も蝶が庭に飛んできてガラス戸の向こうにいつまでもパタパタと飛んでいた。叔父が亡くなった時も、火葬場を出た時に、頭の上に白い蝶が飛びまわり、暫くして山の方へ飛んで行った。
  何か、魂たちが飛んでいるような、そんな錯覚。季節を間違えた?暫くするとその白い蝶たちはどこかへ飛んで行った。

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このページは、ichikoが2011年10月22日 19:31に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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