ch12.その他 : 遺伝子のSWITCH


   友人の堤江実さんがナレーションをしているということで、科学者・村上和雄先生のドキュメント「スイッチ」(サンマーク出版)を見る。人間の無間の可能性を追い続ける村上先生が、遺伝子がオンとオフになった時の人々の生き様を冷静に追っていく。
 人の遺伝子には1000文字×1000ページの百科事典約3200冊の情報をもっているという。しかし我々はその何%の遺伝子を使っているか?答えは2~3%。それで人々は生涯を終えていくのだ。

  2005年に起きたJR福知山線の列車事故のことを憶えているだろうか?多くの犠牲者をだしたあの事故。当時、2両目に乗っていて事故にあい瀕死の状態となった鈴木順子さん。当たり前のように、日々楽しいOL生活を送っていた鈴木さんがいつも通りの出勤日の朝、あの事故にあったのだ。
  壮絶な母娘の軌跡をキャメラは追っていく。映像を見ながら、私は胸が張り裂けそうなどの痛みを感じた。災難を前にすれば人は「何故?どうして私が?」と思うものだ。しかし、その現実は現実。逃げることはできない。鈴木さんの親子は絶望の淵に。しかし家族の弛まない愛と笑いで順子さんは驚くべき回復をしていく。文字で書けばこれだけのことになってしまうが、その日々を想像すれば胸が痛む。、
  その他、子どもの重度のアトピー、夫の倒産・・・どん底でも人は遺伝子をオンにするかオフにするかによって状況が大きく変わるのだ。
  また、音楽一家とかスポーツ選手の家庭とかいろいろあるものだが、ゴルフ界の天才ともいえる石川遼くん。これも遺伝かと思いきや、遼くんが夢を持ち、その環境を家庭が築いていったことで開花したそうである。まさに家族という環境が彼の遺伝子をスイッチオンにした。
  殆ど眠っている遺伝子。エネルギイが少しでも生まれるように、自分のミッションが何かを考える良いチャンスにもなる。

SWITCH 遺伝子が目覚める瞬間

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このページは、ichikoが2011年10月23日 17:41に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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