ch04.カルチャー : 東京のランドマーク 今も昔も |
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今、細野宏通の『浅草十二階』を読んでいる。1890年11月27日、台東区浅草2丁目あたりに完成した明治一の高塔の凌雲閣。設計は英国人のウイリアム・パルトン。東京の上下水道の設計者でもある。八角形の12階建て。8階までは日本で最初の電動エレベーターが設置されていた建物だ。最上階には30倍の望遠鏡が置かれた。そこで人々は隅田川、そして台場、品川、天気が良ければつ筑波山も望めたであろう。高さは173尺。つまり52メートル。東京タワーの333メートル、そして今、旬の東京スカイツリー634メートル。比べようもないが、当時の人々は「一度でいいから」と東京の観光名所に押し掛けたに違いない。今、我々が東京スカイツリーの開業をまちのぞみ、遠くまで眺めてみたいと思う気持ちとなんのちがいもない。1923年の9月1日の"あの日"まで、明治・大正の人々を33年間、夢と喜びを与えてきた東京ランドマーク十二階。歓声が聞こえてくるようだ。
先日、暮れなずむ浅草を歩いた。下町情緒あふれる街並みにポッと東京スカイツリーが姿を現した!
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