社会問題 : 100年という時間 |
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映画監督で脚本家の新藤兼人さんが29日に亡くなった。100歳。老衰でご自宅で亡くなった。最後の最後まで現役でいらっしゃった姿は永遠の理想である。
戦争や原爆をはじめ社会性の高いテーマを積極的に映画化されてきた。最後の作品「一枚のハガキ」はご自分の体験を基に戦争に翻弄される庶民の悲劇を描いたものだ。余りにも思いテーマだと仰りながら目が潤んだ姿そのものが壮絶な経験をされた人生そのものに見えた。
1995年の「午後の遺言状」は老いというものに正面から見据えていた。強く感動した。思えばテーマは重い。しかし今回の遺作にしても新藤監督の重さは想いの重さでもある。
最近は人の一生についてよく考えるようになった。会社の生存率は人間の寿命よりかなり短いものだ。しかし、100年以上継続する会社(組織)が、日本には2万社のあるといわれている。これは米国やヨーロッパより多い。改めて日本、日本人について考えてみると組織でも人でも多分変化に対応する原動力が大きいのかもしれないな。
厚生労働省が2010年の日本人の平均寿命について発表した。女性が86.3歳、男性が79.55歳になったという。平均寿命ものびている。日本人ならではの何かがあるのだろうな。しかし女性は長生きだね。
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