ch12.その他 : ちっぽけでもいいじゃないか |
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産業技術総合研究所の岡村行信先生の「巨大地震・津波の想定と課題」についての話を聞く。津波堆積物の話を聞いているうちに、一人の人間の生き様など本当に小さなものだと思う。対抗も出来ないほどの宇宙の中の地球の生き様の中にのみこまれている。そんな中でも、生命が生まれ、そして死に、また生まれるこの不思議さ。 講演の後、「豊島の記憶の遺産」プロジェクトのミーティングの為、立教大学へ向かう。今回、取材、撮影をしたラフの映像と編集のチェックをする。映像が流れる中で、「ああ!」という心の叫びを聞いた。多くの人々が生まれ、そしてこの世を去る中で、ほんの一握りでもこうした「記憶」が風化されることなく未来へ託されていくのか!と思ったら、体が火照った。巨大な地球の中のちっぽけな人間たちのちっぽけ生活と記憶であっても、かけがえない痕跡があるということ。ミーティングが終わり、教室から出ると、正門のところのクリスマスツリーのイルミネーションが冷たい空気の中で光を放っていた。地球の底知れぬ記憶などと比較してみたら、何もかもが一瞬の出来事である。
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