ch10.生活 : 人生は「ほどほど」でいい |
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人は「永遠」とは思わないが「結構長生きするものだ」と無意識のうちに考えている。
特に企業戦士(ちょっと言い方が古いが)である男性は、自分が定年後も、ゆっくり老後を過ごせるものだと感じている。
有名な某ゼネコンでは企業年金が結構、あまっていると聞いた。まっしぐらに仕事して、60歳の定年を迎え、その後生きられたのは平均8年ということを聞いた。特に、偉い地位にのぼりつめた人ほど、その期間が短いそうだ。退職金を渡され、奥さんも「お疲れ様」と言って、これから夫婦でそれこそ「旅行でも楽しみましょうか?」なんて言って10年足らず。未亡人になってしまう。
昨年末、以前、勤務していた会社で一緒に仕事をした男性2人がたて続けに、50代で亡くなった。何年も前の若い2人のことを思い出しては本当にショックだった。まだ独立していない子供を、これから十分な時間を共に楽しめるはずの妻を残して。どんなに無念だっただろうか。まして、定年も迎えることなく、仕事にも「未練」と「心」が残ったはずだ。
仕事にまっしぐらな気持ちは十分分かる。でも、決して無理はしないで欲しい。「ほどほど」に頑張れば、それでいい。
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