ch10.生活 : 天災は忘れたころにやってくる |
||||
今月21日午後4時43分に、新潟県中越地方を震源とする地震があった。長岡市小国町で震度3を観測したようだ。この地震による津波の心配はないというが、中越地方は先般のこともあり、心配だ。というより、実に最近は地震が頻発している。東北地方で地震が発生した16日も東北新幹線に乗り合わせてトンネルで足止めをくらった人、危うく高速からおりたところだった人の話を聞いていると、危機管理をしても、いやはやその時に自分はどこにいるのか?は「運命」としかいえないかも知れない。
しかし、通常便利な携帯電話は多分使えなくなるだろうし、公衆電話もなかなか通じないだろう。情報の断絶。人は不安にかられパニック状態になるのた゛ろう。大地震に備え建物の耐震補強とともに、情報をより迅速に伝える仕組み、ますます必要になってくる。
ところで、夫が「地震のすべてがわかる本」(成美堂出版)を出版した。東大地震研の土井恵治先生監修である。発生のメカニズムから最先端の予測までということで、ビジュアル解説なので、結構面白くできた。地震が今、なんとも「旬」の話題なのか、初版1万7000部があっという間に売れたようだ。
東京帝国大学教授でその後地震研究所で地震予防と防災の研究を進めるかたわら、ガラスの割れ目、墨流し、金米糖の生成などユニークな研究活動を続けた世界的な物理学者・寺田寅彦の有名な警句「天災は忘れたころにやってくる」。まさに真髄をついている。
コメントする