10月25日に「ありか」というタブロイド版の新聞を創刊することとなった。昨日は、最終校正だった。
  創刊号の発刊・・・なんとも感動的な10月となった。20代から40代まで過ごしてきたサンケイでの経験や仕事の蓄積。そして自らが築いてきた人々との繋がりがまさに生かされる瞬間だ。自分にとって「卒業試験」とも感じるほど真剣勝負なのだ。
  東京をはじめ、首都圏。そして全国版。40代以上のミドル層が読者のターゲットだ。これまでは大きな企業に属していると、それぞれのセクションでそれぞれの担当の仕事をこなしていることだったが、今は違う。取材内容などの編集面は勿論、営業までこなさざるを得ない。まだ「無い」メディアを売るという営業の難しさ。しかし、その背後には今後、どう化けるかも知れない興奮すらある。そんな興奮にドキドキする。印刷費から、紙の値段、そして配送まで。。。これまでは考えたことのない、すべてのことをトータルで把握しないとやれない。
  
   今は「無い」メディアの誕生。もうすぐ刷り上る、誕生だ。決して、華々しくはないが、どこかの代理店や編集プロダクションに丸投げ!ということだけは絶対にしない。愚直までに真剣にコツコツと仕事人として進むつもりだ。ここで繋がる人々もネットワークも多分、一生の宝となると思っている。まさに、人生後半戦の私の「宝のありか」といえる。


 外は雨がずっと降っている。庭のピラカンサスが色づき始めたことに気がついた。ハナミズキの実も赤く色づいて、冷たい雨に打たれている。そう、季節は私がどんなに忙殺されようと、泣いてもわめいても、どんなことがあっても静かに変わっていくのだ。本当に逞しい風景。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2005年10月16日 13:35に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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