中国では1977年からの「計画生育政策」所謂、一人っ子政策導入後、一人っ子世代がなんと9000万人に達した。来年から数年間にわたり「第三の消費ブーム」が到来するらしい。
  このような一人っ子は、「月光族」と呼ばれる。月が太陽の光を受けて輝くが如く、両親の庇護のもとで不自由ない生活を送るという意味。月光族は就職しても家計費は両親持ち。給与所得のほとんどが可処分所得で、高額商品をいとも容易く購入するのだ。
2000年に生まれた就学児と1977年生まれの30歳手前の月光族は来年、7500万人に上る。
  なんとも中国では、一人っ子の異名を「小皇帝」と呼ぶらしい。凄い・・・・・以前、マーケティングレポートで日本に於ける「シックスポケット」の分析をしたこともあるが、中国では両親、祖父母そして親類までが加わり、「与え続ける」。
 成長しても晩婚か若しくは、シングル。食費、家賃などどこ吹く風状態。すべて親任せ状況が作られる。改革・開放路線導入からの5年後の第一次消費ブームそして第二次消費ブーム。今回の第三次ブームは、中国の高度経済成長期と、小皇帝の成長期とが見事に重なりあい、それは長きにわたり続いていくと予想されている。
  もう、これ以上「何」を消費していくのだ?

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このページは、ichikoが2005年11月29日 22:28に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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