社会問題 : 「月光族」という名の列車に乗って |
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中国では1977年からの「計画生育政策」所謂、一人っ子政策導入後、一人っ子世代がなんと9000万人に達した。来年から数年間にわたり「第三の消費ブーム」が到来するらしい。
このような一人っ子は、「月光族」と呼ばれる。月が太陽の光を受けて輝くが如く、両親の庇護のもとで不自由ない生活を送るという意味。月光族は就職しても家計費は両親持ち。給与所得のほとんどが可処分所得で、高額商品をいとも容易く購入するのだ。
2000年に生まれた就学児と1977年生まれの30歳手前の月光族は来年、7500万人に上る。
なんとも中国では、一人っ子の異名を「小皇帝」と呼ぶらしい。凄い・・・・・以前、マーケティングレポートで日本に於ける「シックスポケット」の分析をしたこともあるが、中国では両親、祖父母そして親類までが加わり、「与え続ける」。
成長しても晩婚か若しくは、シングル。食費、家賃などどこ吹く風状態。すべて親任せ状況が作られる。改革・開放路線導入からの5年後の第一次消費ブームそして第二次消費ブーム。今回の第三次ブームは、中国の高度経済成長期と、小皇帝の成長期とが見事に重なりあい、それは長きにわたり続いていくと予想されている。
もう、これ以上「何」を消費していくのだ?
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