ichiko : 戦争知らない子供たちが大人になって |
||||
最近は所謂「2007年問題」が騒がれている。そんな中で、思わずプッ!と可笑しくなることがある。その世代の人たちが、全く自分たちのことととは感じていない・・・「誰?そいつら?」そんな感覚だからだ。熱っぽい話の中で、時に彼らはあくまでも「概念」の中だけにいる。特に、日々会社生活、肩書き人生に忙殺されていれば、「2007年問題」なんて他人事た。
そろそろ定年を言い渡された時、ぶら下っている神輿の存在に気づいたり、心に秘めた異性の存在に気づいたりする。
そんな世代が、「俺たち、何を考えていったらいいんだ?」と呟く。私は団塊ご一行様よりも、ちょいと年下だけど、あの歌が頭を過ぎるのだ。
戦争が終わって 僕等は生れた
戦争を知らずに 僕等は育った
おとなになって 歩き始める
平和の歌を くちずさみながら
僕等の名前を 覚えてほしい
戦争を知らない 子供たちさ
若すぎるからと 許されないなら
髪の毛が長いと 許されないなら
今の私に 残っているのは
涙をこらえて 歌うことだけさ
僕等の名前を 覚えてほしい
戦争を知らない 子供たちさ
青空が好きで 花びらが好きで
いつでも笑顔の すてきな人なら
誰でも一緒に 歩いてゆこうよ
きれいな夕日が 輝く小道を
僕等の名前を 覚えてほしい
戦争を知らない 子供たちさ
戦争を知らない 子供たちさ
一度解散したジローズが再結成して北山修の詞に杉田二郎が曲をつけた「戦争を知らない子供たち」(1971年)。当時の大人たちの反感もかったものの、大ヒットとなり杉田二郎は一躍人気者となる。
「僕たちが知らない戦争」とは、第二次世界大戦のことで、1941年(昭和16年)、日本がアメリカのハワイの真珠湾を攻撃したことから始まり、世界中を巻き込んで、1945年(昭和20年)に、広島・長崎の原爆投下で終わる。そして、数年後、日本が平和になり団塊の世代が生まれた。いわゆるベビーブーマーの出現。この人達が、ちょうど あの歌!そうそう、あれです。
♪こんにちは~、こんにちは~、世界の国から~♪
大阪万博の頃に、「大人になった」のだ。そうだ、高度経済成長期真っ只中の中で。
反体制運動のシンボルだった長髪。盛んな学生運動。その中で、政治的な内容をもつフォークソングが連帯感を深めるために若者たちに浸透していく。
戦争も知らず、高度成長真っ只中で育ち、反体制をかざし、なんとなく身近にいる異性と友達結婚をして、核家族化を愉しみ・・・・・・・・
団塊ジュニアといわれる「子供たち」対してにあなたたちは、一体何を教えてきたのか?
コメントする