ichiko : 人が日々「食べて」生きていくということ |
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「私はあまり肉は食べないんです」とその女性は言った。「えっ、じゃあ、馬刺しとかレバ刺しなんかは?」と聞いた瞬間、私はなんて事聞いちまったんだ・・・と後悔していた。凍り付いてた。彼女の表情がなんてこと!というふうに変わった。「たんぱく質は肉でなくても、魚や豆からも摂れますから」ときっぱり言われた。すぐさま、もう一人の女性が「でも、いい肉ならほんの少して゜もいいから食べて美味しい!と思うよねぇ」とうっとりと言った。彼女の言葉に、私はうんうんと頷いた。 時々は、いや出来ればいつも「美味しい肉」が食べたいのだ。特に、「安全」というキーワードも今は一番大切なことだ。
2005年度のBSEの関連倒産がこの1月までの10ヶ月間で16件に達したらしい。2003年には一旦沈静化し、輸入禁止となった2004年からは焼き肉店などの飲食店の倒産が増加したものの、その後は再び沈静化の兆しがあった。再開されたばかりの米国産牛肉輸入が今年の1月に再び禁止されたことから、またも倒産件数が再び増加に向かうとも考えられる。安全な食を求める中で、政治と社会の脆弱さを考えてしまう。
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