「私はあまり肉は食べないんです」とその女性は言った。「えっ、じゃあ、馬刺しとかレバ刺しなんかは?」と聞いた瞬間、私はなんて事聞いちまったんだ・・・と後悔していた。凍り付いてた。彼女の表情がなんてこと!というふうに変わった。「たんぱく質は肉でなくても、魚や豆からも摂れますから」ときっぱり言われた。すぐさま、もう一人の女性が「でも、いい肉ならほんの少して゜もいいから食べて美味しい!と思うよねぇ」とうっとりと言った。彼女の言葉に、私はうんうんと頷いた。 時々は、いや出来ればいつも「美味しい肉」が食べたいのだ。特に、「安全」というキーワードも今は一番大切なことだ。


  2005年度のBSEの関連倒産がこの1月までの10ヶ月間で16件に達したらしい。2003年には一旦沈静化し、輸入禁止となった2004年からは焼き肉店などの飲食店の倒産が増加したものの、その後は再び沈静化の兆しがあった。再開されたばかりの米国産牛肉輸入が今年の1月に再び禁止されたことから、またも倒産件数が再び増加に向かうとも考えられる。安全な食を求める中で、政治と社会の脆弱さを考えてしまう。

| | コメント(0)

カテゴリ

コメントする

このブログ記事について

このページは、ichikoが2006年2月17日 22:35に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「2月14日 あの日の青空」です。

次のブログ記事は「星に還るか、海の藻屑となるか・・・・」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

プロフィール

ichiko.tv

ichiko.jpg
吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

メール

ご意見・ご感想はコチラまで!

著書紹介

「にっぽんの旨い!を取り寄せる」
食文化研究家・永山久夫さんの全国津々浦々のお取り寄せグルメ100選。「おいしい」の裏側にある生産者の思いにも触れられる一冊。未知の「味」と出会える。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街行列店の秘伝レシピ」
横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31