駅の構内を忙しく歩いている時、また車内でぼんやり車窓の景色を眺めている時、時折ふっと後方からの会話に耳がダンボ状態になることがある。大体が感情の直球というか、女子高校生か男子高校生の会話。つまり10代の若い感想ということ。
   つい先日は女子高生が何人かでキャアキャアと騒いでいた。「もう最高!あんなプロポーズ受けたら、感動しちゃうよね!」。「誰が言ってくれないかな、あんな感じで」。
これは「海猿」の“完結編”「海猿LIMIT OF LOVE」で主演した潜水士になった海上保安官役の伊藤英明が乗客の恋人役の加藤あいを助けた後、絶体絶命のピンチに陥り、生か死かの極限状況の時、船内に残されていた携帯電話で恋人に切々とプロポーズをするシーンだ。その言葉があまりに切なく、「涙が止まらないの!」という。女子高生たちは興奮状態。実は、私は、このシーンはむしろうっとおしく感じで要らないよと思ったところだった。しかし10代は興奮して騒ぐほど「いいシーン」だったのだ。
  そして、昨日の午後「俺、完全にはまったよ、すっげーっよ」と男子高生が興奮していた。これは世界中でベストセラーになった「ダ・ヴィンチコード」のこと。単なる殺人事件やスリルとサスペンスという単純なものでない。歴史的側面の知識を持って観ると可也、面白いと思う。
 何より、トム・ハンクスが演じるラングドンがいい。そして、知的で清潔な魅力があるソフィー役のオドレイ・トトゥ。彼女の祖父が自分に残した暗号。ダ・ヴィンチが絵に描きこんだ暗号を解き進むうちに、キリスト教の闇の歴史に迫っていく展開は凄い・・・のだが、やはり理屈では理解出来ない世界は本当に難しい。男子高生が「はまる」というのはどこにはまったのだろうか?聞いてみたい。
  しかし、トム・ハンクスは「スプラッシュ」「フォレスト・ガンプ」「アポロ13」「キャスト・アウェイ」などいい俳優だなと思っていたが、今回は兎に角ラングドン役ははまり役だ。何故か、大好きなジャン・レノがちょっとくすんで見えてしまったくらい。
  久しぶりに見たルーヴル美術館。ああもう一度ゆっくりと回りたいなと思った。3日間くらいかけて。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2006年5月28日 12:11に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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