医療の力で防げるはずの病気というのに、亡くなってしまう5歳以下の子ども1日3万人、年間1,100万人 。廃止すべき児童労働に従事している17歳までの子ども2億5,000万人。そして学校に通えない子どもが1億2,000万人。
 これが世界の子供たちの実態だ。

  休みの日、駅の構内では声をからしながら、学生たちが募金活動をしている。
「募金に、ご協力をお願いします!お願いします!」親を亡くした子どもたちが、高校や大学へ進学できるようにするためのあしなが募金だ。
 女優の東ちづるさんは「こんな豊かな日本でそんなことがあっていいのか。ひとりでも多くの人が進学できるとうれしい」とあしながさんに申し込み、そのあしながさん歴は5年半になるそうだ。毎年春秋のあしなが学生募金にも日程が合うかぎり参加し、街頭募金を呼びかけている。本当に素晴らしい信念の持ち主だと思う。

  高校進学予定者の母親の年間給与は平均131万円くらいのものだ。全国の民間給与所得者約4500万人の平均年間給与の3割弱。災害、病死、自死と理由は様々でも、本当に進学したいと思う学生生活を十二分に送らせてあげるために希望を叶えたい。もっと何かをしないと。考えないと。

 小泉政権発足からまる5年が経過した。この間に何が広がったのか?そう、所得格差が指摘されている。経済産業省の産業構造審議会基本政策部会が先月公表したアンケート調査では、所得格差を肯定する意見と、是正を求める意見は拮抗。格差の捉え方は異なるとは思うが、この豊かな国で「何」をしなくてはいけないか、優先しなくてはならないか、真剣に考えよう。

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このページは、ichikoが2006年5月 1日 17:22に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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