ch10.生活 : 世界の子供たちのために出来ること |
||||
医療の力で防げるはずの病気というのに、亡くなってしまう5歳以下の子ども1日3万人、年間1,100万人 。廃止すべき児童労働に従事している17歳までの子ども2億5,000万人。そして学校に通えない子どもが1億2,000万人。
これが世界の子供たちの実態だ。
休みの日、駅の構内では声をからしながら、学生たちが募金活動をしている。
「募金に、ご協力をお願いします!お願いします!」親を亡くした子どもたちが、高校や大学へ進学できるようにするためのあしなが募金だ。
女優の東ちづるさんは「こんな豊かな日本でそんなことがあっていいのか。ひとりでも多くの人が進学できるとうれしい」とあしながさんに申し込み、そのあしながさん歴は5年半になるそうだ。毎年春秋のあしなが学生募金にも日程が合うかぎり参加し、街頭募金を呼びかけている。本当に素晴らしい信念の持ち主だと思う。
高校進学予定者の母親の年間給与は平均131万円くらいのものだ。全国の民間給与所得者約4500万人の平均年間給与の3割弱。災害、病死、自死と理由は様々でも、本当に進学したいと思う学生生活を十二分に送らせてあげるために希望を叶えたい。もっと何かをしないと。考えないと。
小泉政権発足からまる5年が経過した。この間に何が広がったのか?そう、所得格差が指摘されている。経済産業省の産業構造審議会基本政策部会が先月公表したアンケート調査では、所得格差を肯定する意見と、是正を求める意見は拮抗。格差の捉え方は異なるとは思うが、この豊かな国で「何」をしなくてはいけないか、優先しなくてはならないか、真剣に考えよう。
コメントする