先週末、取材のため服部学園 理事長 服部栄養専門学校 校長の服部幸應さんが代表理事をつとめている 「元気な120才を創る会」主催のヘルシーエイジングフェスタに参加した。会場は、六本木ヒルズのハリウッドホール。いつ来ても六本木ヒルズは相変わらず混雑している。どうしても昔の六本木界隈とそこに建っていたメリー牛山さんのハリウッド化粧品の建物が脳裏に焼きついている。未だ、テレビ朝日通りがくっきりと浮かんでしまい、良く行ったレストランの店内さえ懐かしく思い出してしまうのだ。だから六本木に行くと、どうも落ち着かない。
  まあ、落ち着かない話はそれはさておいて、長丁場であったイベントの会場では、もう何十年もお会いしていなかった懐かしい人たちと久しぶりに会うことが出来た。あらあらあら・・・と次から次へと、不思議な感覚だった。ちょっと変な言い方?いやだいぶ変な言い方なのだが「あの世」で久しぶりに懐かしい人々し会う感覚ってこんなものなのか?と思ったほどだ。その上、プログラムを見て、2006年ヘルシー・エイジング・パーソンに渡辺豊隆という私の親戚の叔父が選ばれて、表彰をされることになっていることを会場で知った。それこそ法事などの席でしか会えない親戚たち。叔父も93歳だということで、改めて時の経つ早さを感じ、既に亡くなっている懐かしい懐かしい祖父の年齢を数えてみたほどだ。フェスタの司会をしていた芳村真理さんに「今から20年ほど前に対談をしたことがあるよ」などと言って芳村さんも驚いていた。


   代表理事である服部さんの講演は二十分という限られた時間内でとても興味深いものだった。元気な120才を創るには子どもの頃からの食育が大切だということ。
  0歳から3歳までは親子のスキンシップの時代。3歳から6歳が食卓で親子がコミュニケーションを取りながら食べる時代。1年間で3食合わせると、1095回もある食事の場。こうした「子どもを教育するのに絶好の機会」だと服部さんはいう。「昔のように家族揃って同じものを食べることの大切さ」をというものの、今はたとえ、家族全員が揃っていてもお父さん、お母さん、子どもがみんなバラバラの献立を食べたりする。
   そんな中で服部さんは「元気な120才を創るためには、健康的な食習慣を身に付けた大人を育てなければならない」と断言する。健康的な食習慣とは、たとえば「朝食をキチンと食べる」ことであり、「どんなものを食べたら安全なのかを知っている」こと。
  しかし「脳が成長過程にあり素直に物事を受け入れる8歳までの教育が大切」といっても本当に努力している母親は果たしてどのくらいいるのだろうか?疑問だ。子どもが食欲ないから・・・と言って朝食を与えず、そしてお金さえ与えれば、親が食事を作らなくても食欲を満たす環境があまりに整いすぎている現在。特に母親の責任は重大なのだ。疲れたとか仕事がとか言っている前に、子どもに対してすべきことは当たり前にしないといけない。成長過程にキチンとした食習慣を身に付けることが出来なかった子どもは皆、生きることにもバランスを欠いていく。そんな育ち方をする子どもたちは本当に危ない。日本の未来を生きる子どもたちに、何か微力でも私の出来得ることをしていこう。そう感じた。

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このページは、ichikoが2006年6月18日 10:37に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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