ichiko : 石に刻み・・・そして水に流していく、そんな生き方 |
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時折、何があったのかは分からないが(まあ、何かがあったからこそいうのだろうが)会話の中に「恩を仇でかえして!」といきまいている人がいる・・・・・。
面白い話を読んだ。例えば、鳥たちにとって巣は、大切な子孫を育てる大切な場であり、天敵や自然災害から雛を守る。関東地方の市街地によく見られるタカ科の鳥でツミという鳥がいる。ツミのエサとなる小鳥が豊富に生息しているからだとう。しかし都市部野鳥界の食物連鎖の頂点にはあの真っ黒いカラスが君臨。しかし、ツミは自らの巣の周辺50メートルの範囲内には絶対カラスを近づけないすべをもち、絶対に負けない。そこに目をつけたのがオナガという鳥で、彼らはツミの巣の周辺に巣を作る。ツミがいれば、オナガはカラスに卵を食べられる心配がなく、安心して子育てに専念するというのだ。その上、ツミが保管した獲物を持ち主に気付かれず盗むという芸当もするらしい。まさに「恩を仇でかえす」という。しかしツミはそんなオナガは襲わないという自然界の不思議な光景があるという。
人は鳥とは異なって複雑な感情が交錯するものであるがいつまでも「仇でかえして!」とその後も、ぶんぶん言っているのを聞いたりすると、私はどんなアドバイスをして良いのか分からないままでいた。しかし、ある方のひとことを聞いた。
「恩は石に刻め、仇は水に流せ・・・・こうして私は生きてますよ」と笑った。苦労は見せず、どことなく飄々としているさまは、思わず「有難うございます」と言ってしまいたくなるふうであった。
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