時折、何があったのかは分からないが(まあ、何かがあったからこそいうのだろうが)会話の中に「恩を仇でかえして!」といきまいている人がいる・・・・・。


  面白い話を読んだ。例えば、鳥たちにとって巣は、大切な子孫を育てる大切な場であり、天敵や自然災害から雛を守る。関東地方の市街地によく見られるタカ科の鳥でツミという鳥がいる。ツミのエサとなる小鳥が豊富に生息しているからだとう。しかし都市部野鳥界の食物連鎖の頂点にはあの真っ黒いカラスが君臨。しかし、ツミは自らの巣の周辺50メートルの範囲内には絶対カラスを近づけないすべをもち、絶対に負けない。そこに目をつけたのがオナガという鳥で、彼らはツミの巣の周辺に巣を作る。ツミがいれば、オナガはカラスに卵を食べられる心配がなく、安心して子育てに専念するというのだ。その上、ツミが保管した獲物を持ち主に気付かれず盗むという芸当もするらしい。まさに「恩を仇でかえす」という。しかしツミはそんなオナガは襲わないという自然界の不思議な光景があるという。

  人は鳥とは異なって複雑な感情が交錯するものであるがいつまでも「仇でかえして!」とその後も、ぶんぶん言っているのを聞いたりすると、私はどんなアドバイスをして良いのか分からないままでいた。しかし、ある方のひとことを聞いた。
「恩は石に刻め、仇は水に流せ・・・・こうして私は生きてますよ」と笑った。苦労は見せず、どことなく飄々としているさまは、思わず「有難うございます」と言ってしまいたくなるふうであった。

| | コメント(0)

カテゴリ

コメントする

このブログ記事について

このページは、ichikoが2006年6月22日 05:02に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「飽食万歳か」です。

次のブログ記事は「おもいはせる夜に」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

プロフィール

ichiko.tv

ichiko.jpg
吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

メール

ご意見・ご感想はコチラまで!

著書紹介

「にっぽんの旨い!を取り寄せる」
食文化研究家・永山久夫さんの全国津々浦々のお取り寄せグルメ100選。「おいしい」の裏側にある生産者の思いにも触れられる一冊。未知の「味」と出会える。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街行列店の秘伝レシピ」
横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31