ch04.カルチャー : 懐かしい「ОH!YES!」

   自分が初めて英語に触れたのは何時のことだろうか?と思い出してみた。友達と英語教室に通ったのは小学校の5年生の時か。5~6人の教室だったように記憶している。しかし・・・・もっと前。確か、海外へ行く父を見送りに羽田空港に行った時。その時、叔母と一緒にロビーにいた。そこで外国人の男性に話しかけられた。叔母は大学生だった。彼はゆっくり、私の目を見つめて、何かをたずねている。コトバの意味など全く分からない。しかし、私は満面の笑みを浮かべ大きな声で言った。「オー!イエース!」。その瞬間、彼は声をたてて笑い、私の頭を撫でて、コインをくれた。小学校1年生の時のこと。後から叔母が「いち子、あなたたちは姉妹ですか?と聞いたのよ」と教えてくれた。そのコインは暫く私の宝物だった・・・・。
   そして、東京オリンピックの年。祭典の夜、たまたま、私はそのパーティーの席に連れて行ってもらっていた。華やかな夜のパーティー。一際、際立つ男性がいた。「アベベだ!」と分かる。必死に私は駆け寄った。英語も分からない小学生が「ブリーズ!サイン!」と叫んでいた。「サイン」なんてコトバが通じるわけない。しかし、ノートを広げて、必死に追いかける子どもを見て、アベベは笑ってサインをくれた・・・・・あんなに凄いお宝!・・・・今、ないなんて!


 時代は流れて・・・・・
今は「英会話」が本当に日常になっていった。まさに飽和状態。こんな時代を誰が予想しただろうか。
あの、インパクトのあるキャラクターで有名な。「駅前留学」で知られる最大手、NOVA。今、英会話教室市場は現在、飽和状態の中でこの3年間で300教室開設を掲げた拠点拡大路線の軌道修正を迫られ、現在、近隣教室の統廃合に追い込まれているらしい。
 そんな中で急成長している子供向け教室への参入が相次ぐ。首都圏を中心に「Gabaマンツーマン英会話」の名で教室を展開するGABAは1995年の創業時からのマンツーマンレッスン方式で急速に事業を拡大。今秋には小学生を対象に同じくマンツーマン方式による英語教育事業を立ち上げるそうだ。 教室数では大手まで追いつかなくてもより差別化を引き出した企業に伸びる可能性があることを示しているようだ。
   
 

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2006年7月12日 22:43に書いたブログ記事です。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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