社会問題 : 偽装のつけは消費者にまわる |
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プリッとしたソーセージにビールは格別だ。そんな中、 ドイツで腐った古い肉を正常な肉として売る食肉偽装事件が欧州連合に今、衝撃を与えている。国内だけでなくフランスやオランダ、ベルギー、イタリア、デンマーク、ルクセンブルク、オーストリア、チェコの計8カ国にも流通しているとみられている。
偽装表示の発覚は8月下旬に南部バイエルン州でのこと。現時点では被害は確認されていないものの、四年前のものも含まれているというのだから深刻な問題だ。独警察はこれまでに牛肉や豚肉、鶏肉など計120トン以上を押収した。
ドイツのソーセージ生産は有名で所得の11・7%を食肉購入に充てるほどの「肉大国」だ。それだけに国民に与えた衝撃は大きい。ミュンヘン近郊の業者は破産寸前に追い込まれたことが偽装の動機になったという。
ドイツでは、昨年11月にもこのような偽装事件が発覚している。国家が食肉の衛生問題を管轄せず、国内16州にそれぞれ独自の権限を持たせていることが背景にあるということだ。
迅速に法制化されなかったつけは消費者に回ってくる。偽装業者に罰金が科されているということや、一人の業者が自殺して終わるということではない。
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