いつも作家の中谷彰宏さんのメルマガくんを読んでいる。いわば定期購読者。
10月1日号でのパープル@AN-Jさんのメッセージ。

 
 お元気ですか? 
 思い立って、ヴァージニア・ウルフの
 『灯台へ』 を読んでいます。
 たしか高校か予備校のときに買った本です。
 そのまま30年近く、積ん読でした。
 (そろそろ、読まないと、まずいなあ)
 緑色の表紙と目が合うたびに、
 思わず視線を外して、つぶやいてきました。
 とうとう、というか、やっと、 読み始めてみたら……。
 この本は、大人向けの本です。
 たぶん高校・予備校のころ読んだとしたら、
 どこが面白いのか、さっぱり理解できなかったでしょう。
 本には、読むべきときがあるのですね。
 同い年の友達が最近、太宰治の 『斜陽』 を
 読み返したそうです。
 大学のころ、「有名な作品は押さえておく」
 という動機から読んだけれど、面白みが分からなかった。
 ところが、いま読むと、すごくよく分かる――。
 わたくしも 『斜陽』 は読みました。
 やはり、「押さえておく」という読み方でした。
 『斜陽』 と仲良しになれる年齢になれたかどうか、
 そろそろ、試してみようと思います。
 ちょっと、ドキドキします。
 あなたも、出会い直してみませんか。  


・・・・とある。

   実は、このメルマガを読んで、「ああ、誰もそうなのか」と感じた。
このところ、ずっと読み返しているのが「徒然草」と「平家物語」。高校時代の授業中は、あんなに眠くなったり、ぼうっと外の景色に目がいってしまったのに・・・・不思議。吉田兼好の気持ちがずんずん?良く分かる。どこかの庵で吉田兼好と向き合って、会話をしている感じになってくる。
   そして「平家物語」では、あの平家の栄華と源平の戦いによる没落。その時代の貴族と武士の対照的な生き様。この世の理不尽さ・・・。あの”祇園精舎の鐘の声…”の有名な書き出しは、ある年齢にいかないと分からない世界のような気がする。

  パープル@AN-Jさんの読んでいるという、ヴァージニア・ウルフは今尚、全巻持っている。何故か魅かれてからずっと宝物のように。映画もそうだが、確かに、その時代には分からなかった小説が今、面白いということがある。多分、高校、大学時代に読んでいたものをもう一度読み返してみたら感動が次から次へと生まれるのではないか?と思う。当時は一種、気取りで読んでいた太宰の作品も今読んでみたらドキドキするかも知れない。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2006年10月 1日 06:19に書いたブログ記事です。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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