ch10.生活 : 消火器業界に特需

 
  消火器というと余りいい思い出がない。高校一年の時だったか、たまたま一人で家にいた時「町会からです。取り付けるようになりました」と言われ、慌てて消火器を購入したことがある。当たり前のようにお勝手口に置いていたら、帰宅した母親にひどく叱られた思い出がある。
 そんな思い出のある消火器だが、今、この業界が特需に沸いているそうだ。先月に兵庫県宝塚市のカラオケボックスで8人が死傷した火災事故があった。なんとも兵庫県の各消防本部が実施した調査ではカラオケボックス221店舗の82%に当たる181店舗が消防法に違反していることが分かったのだ。国と自治体が防火対策調査を開始したことで、飲食店や一般家庭での防火意識が高まり消火器の設置に積極的になっている。注文の急増により、消火器最大手のヤマトプロテックは5割の増産体制に入った。あわせて住宅用火災警報器の販売も伸びている。防災関連製品メーカーのモリタで相次いでいるという状況。
 「吉田さんは火の本当の怖さを知らないんですよ」と阪神大震災を経験した方に言われたことがある。目の前のグランドピアノが天井めがけて飛んだという話を聞いた時は一瞬信じられず本当に驚いたが、地震による火災のすごさもその人は経験している。天災は避けられないことでもあるが、日頃から、火の怖さを考え、防火意識は持っていたいとつくづく思っている。

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このページは、ichikoが2007年2月20日 07:49に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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