ch11.経済 : 変貌するヒスパニック市場 |
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今、米総人口の約15%を占めるヒスパニック市場の開拓に米企業が本腰を入れはじめた。昨年の中間選挙で主導権を握った民主党が最低賃金を引き上げる法案の施行を急いでいることからも、低所得層が多いヒスパニックの購買力は一段と高まるともいわれている。格差社会、二極化と騒がれていても、一民族の日本人には分からない感覚だと思う。
金融の米最大手バンク・オブ・アメリカが、社会保障番号を持っていない人たちを対象にしたクレジットカード事業に乗り出したり、シティバンクやウェルズ・ファーゴなどの大手銀行が移民向け住宅ローンなどの取り扱いを強化している。
また、玩具市場でも、アニメで英語とスペイン語を話す人気の7歳のラテン系少女キャラクター「ドラ・マルケス」をモデルにした人形が人気を集めているそうだ。フィッシャープライスが開発した、話しかけると英語とスペイン語で答える人形は中南米のスペイン語圏から米国に大量流入したヒスパニックの親が、英語しか話せない子どもに与えてスペイン語を覚えさせようと購入するという。いずこも親としての愛情は変わらない。
金融から娯楽までさまざまな新商品、サービスが登場し、これまでヒスパニック市場で売れなかった電話サービスや自動車などをはじめキッズ市場も活発に伸びていくものだろう。
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